[メイン2] ミスター・VTR : middle『機材を操作するときは説明書を読もう』
[メイン2] ミスター・VTR : 1d10 (1D10) > 4
[メイン2] 蟇郡苛 : 45+1d10 登場/リザレクト (45+1D10) > 45+4[4] > 49
[メイン2] ミスター・VTR :
[メイン2]
ミスター・VTR :
音声出力ボタンを押した筈なのに電源が切れるクソUIなもんだから、再び電源を入れるのも一苦労。
結局、蟇郡が戻ってきてガチャガチャとボタンを格闘すること数十分。
ようやく任務が開始された。
[メイン2]
ミスター・VTR :
「だーっはっはっは!!
手間かけてすまん!」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「……扱いづらいな、とはいえ。俺の過失が原因でもあるわけだが」
[メイン2] 蟇郡苛 : パターンをいくらか記したノートを閉じると
[メイン2] 蟇郡苛 : 「…さて、若干言い出しづらいが……面談には、他の三人が向かった」
[メイン2]
ミスター・VTR :
「お前なら……いい。
超人は未知なる存在、オレさまにも理屈がわからんときはある」
蟇郡に非があるかはともかく、許されたことになった。
[メイン2] ミスター・VTR : 「なんだって……!?」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「……まあ、妥当でもある」
[メイン2] ミスター・VTR : 「オレさまは面談の為に呼ばれたんじゃなかったのか!?」
[メイン2]
蟇郡苛 :
かたや天井に届かんほどの大男
VTRとて機械の上に結構なガタイだ
[メイン2] 蟇郡苛 : 「…いや、百歩譲ってもムードメーカーだと思うが」
[メイン2] ミスター・VTR : ミスター・VTRの自己認識では、自分はメンタルケア全般に非常に高い適性を持っていると自負していたので、その一言には衝撃を受けた。
[メイン2]
蟇郡苛 :
謎が多く、態度も適当だが
多くの任務をこなし顔が広い…とも聞いている
[メイン2]
ミスター・VTR :
「オレさまのメンタルケア機能は100を超えるというのに……ちょっと見ていくか?」
これを見たら意見を改めるだろうという確信めいた論調。
[メイン2] 蟇郡苛 : 「いや、説明書か何かを作っておいてくれ」
[メイン2] 蟇郡苛 : 遠慮と共に、端末を取り出し
[メイン2] 蟇郡苛 : 「それに、俺たちにできる仕事はまだある。今はそちらへ集中しよう」
[メイン2]
ミスター・VTR :
スイッチを押してブーイングの音声。
それはそれとして説明書を作成しながら「そういや他組織の介入も懸念されるんだったな」と挟む。
その少女、神志名 みなはどこにも所属していないオーヴァード。
レネゲイドについての価値観がまっさらだということは、何に染まってもおかしくない。
多感な時期である中学生、そして情緒形成に多大な影響を及ぼすノイマンに発症したとなれば尚更だ。
[メイン2] 蟇郡苛 : コクリ……と頷き
[メイン2] 蟇郡苛 :
[メイン2]
蟇郡苛 :
情報:web
少女が巻き込まれたR事件について
[メイン2] GM : 8
[メイン2] 蟇郡苛 : 1dx+1 (1DX10+1) > 2[2]+1 > 3
[メイン2] 蟇郡苛 : 財産点を使おう
[メイン2] GM : わかった
[メイン2] GM :
[メイン2]
GM :
・少女が巻き込まれたR事件について
神志名 みなと、その姉であるさくまが巻き込まれた事件。
FHがレネゲイドの散布を起こしており、それに居合わせていたみなとさくまが巻き込まれた事件。
みなは覚醒しておらず記憶処理で済ませたものの、さくまはオーヴァードとして覚醒していた。
[メイン2] GM :
[メイン2] ミスター・VTR : ・他組織の動き 情報:UGN
[メイン2] ミスター・VTR : 1dx+1 (1DX10+1) > 1[1]+1 > 0 (ファンブル)
[メイン2] ミスター・VTR :
[メイン2] ミスター・VTR : 「おわァアアア〜〜っ!!!」
[メイン2] ミスター・VTR : 尋常じゃない音量の警報音が鳴り響く。
[メイン2] 蟇郡苛 : 「…急に電源を落としたせいで、不具合が出てしまったのだろう。気を落とすな」
[メイン2] ミスター・VTR : 「あがががががガガガガ」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「……機械超人も、随分苦労があるな」
[メイン2]
ミスター・VTR :
ボカンと機械の身体が爆発し、煙を上げる。
蟇郡が原因かは知らないが、人体なバグがあったのだろう。
[メイン2] ミスター・VTR : だがそのときです!
[メイン2] 蟇郡苛 : 「むっ…!」
[メイン2]
ミスター・VTR :
「ケーケケケ
マリポーサ・チーム次鋒
ミスター・VTR参上!!」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「………」
[メイン2] 蟇郡苛 : パチクリ、とまばたきをして唖然と見つめる
[メイン2] ミスター・VTR : 『バグり過ぎて人格が過去の物に変更されました』というメッセージが腰にあるテレビに表示される。
[メイン2] 蟇郡苛 : 「……VTR!?」
[メイン2]
ミスター・VTR :
「心配するな、蟇郡。
オレさまの得意分野は“研究”にある」
[メイン2] ミスター・VTR : 「ちょっと腕が鈍ったが刺激があったんでな、目が覚めた」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「…いや、心配しているのはその刺激の方なのだが」
[メイン2] ミスター・VTR : 「カーカカカ! 疑問を持ったままじゃあ仕事に集中出来ねェのは確かにそうだな……」
[メイン2] ミスター・VTR : 「なら話すしかねェな」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「ふむ」
[メイン2] 蟇郡苛 : 傾聴の姿勢に入る
[メイン2] ミスター・VTR : 「そう、オレさまはUGNに参画する前は」
[メイン2] ミスター・VTR : 「プロレスラーだったんだ」
[メイン2] ミスター・VTR : そう……ロボなのに。
[メイン2] 蟇郡苛 : 「…その外見で、よく観客の前に姿を出せたな」
[メイン2] 蟇郡苛 : 或いは裏社会で活動をしていたのか……“超人”というのもリングネームなのだろうか
[メイン2] ミスター・VTR : 「先進的なプロレスだったので面白かったら何でもアリだ」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「なるほど、コスプレ扱いされていたのだな」
[メイン2] 蟇郡苛 : 着ぐるみを使ったプロレスと解釈されていたのだろう 本人が本物と訴えても
[メイン2]
ミスター・VTR :
「そしてとある王国がプロレスで誰が王位を継承するか決める場に出場することになった。
と言っても、オレさまは王候補の部下としてだがな」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「ふむ……聞いたことのない文化だが、主人の為に戦いへと打って出たか。重い戦いだっただろうな」
[メイン2]
ミスター・VTR :
実際その通りで、VTRの上司であるキン肉マンマリポーサはあまりの貧しさに窃盗をしなければ生きていけなかった。
王にならなければ立場は逆戻りとなる。
[メイン2]
ミスター・VTR :
「そこでオレさまが戦ったのがキン肉マンというブッサイクなプロレスラーだった。
その相手の超人強度は100万、対してオレさまは5400万。
勝敗なんて目に見えていたわけだ」
[メイン2] ミスター・VTR : 超人強度は戦闘力みたいなものです。
[メイン2]
ミスター・VTR :
「だがオレさまは……負けた!
何故だかわかるか?」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「……慢心、か?」
[メイン2] 蟇郡苛 : 心当たりがあるのか、重い口調で述べた
[メイン2]
ミスター・VTR :
「それがないとは言わねェが……一番の原因は“火事場のクソ力”。
後にこれは“友情パワー”と呼ばれるようになったものだ」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「…ストレートな名前だな」
[メイン2]
ミスター・VTR :
「その敗北がキッカケとなり、オレさまはキン肉マンを認め、友情パワーを身につけたいと思ったわけだ。
次こそはマリポーサさまの期待に応える為にな……」
[メイン2] ミスター・VTR : 「そして、友情パワーを使えるように人格をフレンドリーなものに矯正して今に至るというわけだ」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「ふむ……」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「人に歴史あり、超人も然りか」
[メイン2] ミスター・VTR : つまり、今までの奇行は全て友情を感じ取る為だったというオチだった。
[メイン2] 蟇郡苛 : 「真似をするため…ならば、現在の性格はそのキン肉マンとやらの模倣なのか?」
[メイン2] ミスター・VTR : 「カーカカカ! 察しがいいな!」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「元の性格は知らぬが、騒がしい男だったようだな」
[メイン2]
ミスター・VTR :
「普段は馬鹿で周りからもツッコまれているが、いざというときは熱く、自然と周りに慕う者が集まる超人だった」
今思えば、未熟なオレさまが負けるのも納得だと語る。
[メイン2] ミスター・VTR : 「ところで蟇郡は友情パワーを信じるか?」
[メイン2]
ミスター・VTR :
友情パワーについて軽く説明した。
それは文字通り友情によって発揮される神秘の力。
それには三段階ある。
一に自分の為に。
二に仲間の為に。
そして三に敵の為に。
[メイン2] 蟇郡苛 : 「信じるか、とは不確かな言い方だな。実際にお前は、その不思議な力に敗れたのだろう?」
[メイン2] 蟇郡苛 : 実在しているなら、信じようが信じないが関係はない。とすれば……
[メイン2] 蟇郡苛 : 「……お前も、あるかどうか悩んでいるのか?」
[メイン2] ミスター・VTR : 「それは実際にあると確信しているし、今回の任務にはそれが必要だとも思っている」
[メイン2] ミスター・VTR : 「神志名の日常トラブルについては既に目を通しているな?」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「まあな……忘却か」
[メイン2]
ミスター・VTR :
前日入れたはずの友人との約束を忘れたり、特定の教科の持ち物を忘れたり。
酷いケースで言えば友人や身内の名前や顔すらも忘れている。
だが一番の問題があるとすれば。
[メイン2]
ミスター・VTR :
「こういった病気は理解が得られないと孤独になってしまうということだ。
そもそも病気ではなく、怠慢だと受け取られることすらあるからな」
肉体に影響があるものなら、形として表れるので証明が出来る。
だが精神的なものは形に残らない。
鬱病は繊細なだけ、と受け取る人もまだいるのが現状だ。
[メイン2] 蟇郡苛 : 「…まあな、非日常、と区分された俺たちの症状以外にも。こういった事柄で苦しむ者は多い」
[メイン2]
ミスター・VTR :
「自身を理解されないのは辛かろう。
今も神志名は孤独と戦っているかもしれない……そんな彼女を救えるのは、敵の為にすら力を出せる友情パワーが必要だと考えたわけだ」
[メイン2]
ミスター・VTR :
「だが……この状態ではオレさまは友情パワーを発揮出来ない!
故にお前達に託すしかない」
[メイン2]
ミスター・VTR :
「面談に誰が行くか決まったそうだな。
ソイツは……やれそうか?」
[メイン2]
ミスター・VTR :
頭頂部のビデオカメラが蟇郡を見つめ、答えを待つ。
そこに表情はないが、答えに一定の信頼を置いているからこそ聞いているのは読み取れるかもしれない。
[メイン2] 蟇郡苛 : 「…矢澤とは、まだ付き合いが短い」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「だが、奴は奴で人の心と掴むための努力を何度も重ねてきた人間だ」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「……信じよう、俺達の仲間をな」
[メイン2] ミスター・VTR : 「カーカカカ!」
[メイン2] ミスター・VTR : 友情パワーの第一歩は仲間を信じること……か。
[メイン2]
ミスター・VTR :
「なら、オレさま達は藪突きにでも洒落込もうか。
何もないならそれで良し、蛇が出るなら対処するまでだ」
[メイン2] 蟇郡苛 : 「では、蛇の道へ踏み込むとしよう」
[メイン2] 蟇郡苛 :
[メイン2] 蟇郡苛 :
[メイン2] 蟇郡苛 :
[メイン2]
クローディア :
クローディアED『夜の森で』
[メイン2]
クローディア :
深夜、とある山深い森の中
クローディアにとってここは故郷の森を思いださせるような雰囲気があり気に入っている。
[メイン2]
クローディアの知り合い :
そこに明かりをつけた一人の男がやってくる
[メイン2]
グレイ :
彼の名はグレイ、故郷の森を出てきたクローディアに街での生き方と旅の楽しさを教えた男だ。
そして現在、彼女に金を貸している男でもある
[メイン2]
グレイ :
「借りた金を回収するのにずいぶんな手間をかけさせるじゃないか」
[メイン2]
グレイ :
不愛想な声でそう言う
[メイン2]
クローディア :
「二倍にして返すんだから許して頂戴」
ぽんと金が入った袋を投げ渡す。
[メイン2] グレイ : 「ずいぶんと気前がいいな、貸した額の二倍は入っているぞ」
[メイン2]
クローディア :
「優秀な仲間のおかげでたんまり報酬をもらえたからね。貴方にも世話になったからおすそ分けよ」
にこりと笑顔を返す。
[メイン2] グレイ : 「……」
[メイン2] グレイ : 「気色の悪い作り笑いはやめろ。ここに呼んだということは俺に話を聞いて欲しいのだろう?」
[メイン2] グレイ : この森はレネゲイドの影響で複雑に入り組んでおり、道を知っているクローディアかグレイでもなければオーヴァードでもここにたどり着くことは困難である。つまり秘密の話をするには最適なのである。
[メイン2] クローディア : 「……何でバレるのかしらね? あなた別に七色の直感持っているわけじゃないでしょ?」
[メイン2] クローディア : いつものどこか憂いをおびた表情に戻る、いや今日はいつもよりその感情が濃い気がする。
[メイン2]
グレイ :
「長い付き合いだからなそれぐらいはわかる。 この金も迷惑料のつもりだろうが貸した分だけでいい。返すぞ」
貸した金を抜かれた分の金が入った袋を投げ返される。
[メイン2]
クローディア :
「聞いてて面白い話じゃないからもらっておけばいいのに……」
[メイン2] グレイ : 「聞いてて面白いかどうかは俺が決めることだ。お前が決めることじゃない。だいたいお前が俺に話を聞かせるのに金など要らん、茶でもよこせばそれでいい」
[メイン2]
クローディア :
「相変わらずね」
無上厨師で湯呑に入った緑茶を作りグレイに渡す。
[メイン2]
グレイ :
「うむ…渋くてうまい。で、何の話だ」
グビッ!と飲みながら話を促す…
[メイン2]
クローディア :
「その金をもらった依頼の話なんだけどね…」
[メイン2]
クローディア :
名前などをぼかしつつクローディアは滔々としゃべりグレイは静かに聞く。
[メイン2] クローディア : もちろん本来はよくないことだが本質的にアウトローな彼らは気にしない。
[メイン2] グレイ : 「ふん、いい話じゃないか。何が気に食わんのだ?」
[メイン2] クローディア : 「FHセルの襲撃かしら……そんな危害加えるつもりのセルじゃなかったみたいだからちょっと悪いことしたかなって思ってね」
[メイン2] グレイ : 「FHのセルと言う時点で襲撃されて当然だ。それに依頼のターゲットの姉とやらは感謝していたんだろ? なら、やってよかったじゃないか」
[メイン2] クローディア : 「ええ…実際私自身は別に見逃してもいいかなってちょっと思っちゃったけど、依頼の完遂のためには必要だと思ったからやったわ」
[メイン2] グレイ : 「ふん、UGNの依頼な以上それは正しい。FHのセルは可能なら見つけ次第潰すのが基本方針だからな。連中もそれぐらいはわかった上でFHをやっていただろう。お前は間違ってない」
[メイン2] クローディア : 「優しいのね…慰めてくれるなんて」
[メイン2]
グレイ :
「正論を言っているだけだ」
[メイン2]
クローディア :
「そう……」
[メイン2] グレイ : 「まだ何かあるだろう? 言え」
[メイン2]
クローディア :
「……実はね…イミテーションってエージェントが逃げた時、私なら追おうと思えば追えたのかもしれないのよ」
[メイン2] クローディア : 「でも私は…そっちの方は置いて残党の方を追うことにしたの……よかったのかしら?」
[メイン2]
グレイ :
「……」
[メイン2] グレイ : 「UGNの理念どうこうは置いておいても単純にお前が報復で狙われる危険性があるな。なぜそうした?」
[メイン2] クローディア : 「そういうことをしそうな人に見えなくてわざわざ追う必要ないと思ったのと…追い詰めて殺し合いしたくなかったせいね」
[メイン2] クローディア : 「あれ以上追うと本当に命のやりとりになる可能性があって…それを避けたかったのよ。とはいえグレイの言うことももっともだしひとえに私が迷ってたせいよ」
[メイン2] グレイ : 「いや現場にいたお前がそう思ったんなら多分正しいんだろう。外野の俺の意見など気にするな」
[メイン2]
クローディア :
「ありがとう」
[メイン2]
グレイ :
「それに他にも理由があるんだろう? 俺に見栄など貼る必要はない全部話せ」
[メイン2] クローディア : 「……」
[メイン2]
クローディア :
「なんでもわかるのね。私と一緒にいると盗聴器付けられているような気持ちって言ってた人の気持ちがちょっとわかったわ」
[メイン2] グレイ : 「誰だか知らんが上手い例えだ、共感能力が上がってよかったな」
[メイン2]
クローディア :
こくりとうなずき話を続ける
[メイン2] クローディア : 「……私と一緒に襲撃に行った中に大柄な人がいたんだけどね、まだイリーガルをやって日が浅いらしい人だったのよ。ベテランってことで私はその人のことも頼まれてたの」
[メイン2] クローディア : 「それでね…その人規律への厳しさと優しい心を持ち合わせた人だったから…もし追えることがわかったら、その人が相手を殺したくないって気持ちと規律の板挟みに悩まされそうだなって思ったのよね」
[メイン2] クローディア : 「ただでさえ姉妹の行く末を案じていたのにこれ以上悩ませることを増やしたくないと思ってね」
[メイン2] クローディア : 「それにその人を追っかけて来ていた姉の方に殺人シーン見せる羽目になるかもって思っちゃったしね。そんなもの見せたら大柄な人も含めた仲間が必死で得たUGNの信頼がなくなったりしないかちょっと不安だったのよ」
[メイン2] グレイ : 「ならいいだろう」
[メイン2] グレイ : 「そもそもが依頼の内容ではなかったセルの襲撃に付き合うだけUGNへの義理は果たしている。依頼の本筋ではないことを深追いした結果、万が一姉に暴れられでもしたらFHセルの壊滅どころか依頼の本筋の達成すら危うくなる。黙ってたのは妥当な判断だったと俺は思うぞ」
[メイン2] クローディア : 「まあそんな言い訳じみた理由もあるけどやっぱり私自身がこれ以上追い詰めたくないなって思ってしまったのが大部分ね。よかったのかしら?」
[メイン2] グレイ : 「UGN的にはまずいと言われる可能性もあるな」
[メイン2] グレイ : 「だが、そもそもUGN的にまずい判断を下して欲しくないならUGNのエージェントだけで組めばいい」
[メイン2] グレイ : 「連中がフリーの人間を雇うのは人手不足だけが理由じゃない…そういうことをする余地を確保するためでもある。いずれにせよ依頼が終わった以上後からごちゃごちゃ言うこともないだろう」
[メイン2]
クローディア :
「そうね」
[メイン2]
グレイ :
「気は済んだか?」
[メイン2]
クローディア :
「だいぶ」
[メイン2]
グレイ :
「そうか」
[メイン2]
クローディア :
その後、しばらく沈黙が続く
[メイン2] クローディア :
[メイン2]
クローディア :
そして再びクローディアが口を開ける
[メイン2]
クローディア :
「……ねえグレイ。イミテーションってどんな奴だったのかしらね?」
[メイン2] グレイ : 「俺に聞かれてもわかるはずがないだろう。俺は俺でそいつじゃない。とはいえ推測はできる」
[メイン2] クローディア : 「どういうの?」
[メイン2] グレイ : 「話を聞く限りどうもそいつなりに己を貫くことと社会のルールとの間に折り合いをつけようとしている節がある」
[メイン2] グレイ : 「それにお前たちを羨望と恨みが混じった目で見ていたんだろう? FHに入ったのは本意ではなかったのかもしれんな」
[メイン2] クローディア : 「そう……貴方もそう思ったのね…もし本当にそうだとしたら悪いことしたかもね。彼女なりに善良に生きてたかもしれないのに追い立てちゃって」
[メイン2] グレイ : 「知らん。結局のところ推測だ」
[メイン2] グレイ : 「そもそも悪いことをしてなければ追い立てられないなどと言うのは幻想だというのは自然の中で生きてきたお前が一番よく知っているだろう?」
[メイン2]
クローディア :
「自然の弱肉強食の原理からすればそうね、目をつけられたのが悪いわ」
[メイン2]
クローディア :
自然界において善良や悪辣など何も意味をなさない。
自分より弱くて餌になりそうな獲物を見つけられるか、自分より強いものに餌として目を付けられないか、それが生死を決める要素である。
捕食を必要とする動物である以上逃れられない業。それは人もまた同じ。
[メイン2] クローディア : 「でも私…もしかしたら傷つけないですんだものを傷つけたかもしれないと思うとほんの少し…心が痛くなるわ」
[メイン2] グレイ : 「……弱者とて黙ったまま食われるだけではない、食われる際に一矢報いて強者に傷をつけるときもある。お前の心の痛みはそのたぐいのものだ」
[メイン2]
クローディア :
「……痛がっていいのね」
[メイン2]
グレイ :
「ああ」
[メイン2]
グレイ :
そうしてまた沈黙が続く。
[メイン2] グレイ :
[メイン2]
グレイ :
「茶のお代わりはないのか?」
今度の沈黙はグレイの催促によって破られた
[メイン2]
クローディア :
「気に入ったのね、いいわよ」
再び無上厨師で作り渡す
[メイン2]
グレイ :
「ああ、うまいからな」
注がれたお代わりを口に含む
[メイン2] クローディア : 「……ねえグレイ」
[メイン2] グレイ : 「なんだ?」
[メイン2] クローディア : 「……私、個人的にイミテーション探すことにするわ」
[メイン2] クローディア : 「もっとどういう人か知って…あの時の事……詫びるか、見逃すか、殺すか…自分の意志で決めたい。仕事として依頼されたらその組織の理念に従わないといけないし」
[メイン2]
グレイ :
「危険だと思うぞ…まず間違いなくお前を恨んでいるだろうしな」
[メイン2]
クローディア :
「危険は承知よ。それでも何か気になってね……」
[メイン2] グレイ : 「ならいいが…あてはあるのか?」
[メイン2]
クローディア :
「ないわ。もう完全にどこ行ったのかもわからない」
[メイン2]
グレイ :
「そうか…一人じゃ無謀だな」
[メイン2]
クローディア :
「……」
[メイン2] グレイ : 「ところでここにしみったれてて金を欲しがっている上に特に理念もないフリーの人間がいるんだが…雇うか?」
[メイン2]
クローディア :
「言うと思ったわ…依頼料は?」
[メイン2] グレイ : グリーディ発動
[メイン2] グレイ : 2d10 (2D10) > 10[5,5] > 10
[メイン2]
グレイ :
「まあこれぐらいだな」
依頼料としては格安の値段をグレイは告げる
[メイン2] クローディア : 「……気前がいいのね。お願いするわ」
[メイン2] クローディア : そう言って言われた分の金を渡す
[メイン2] グレイ : 「契約成立だな。お安い御用だ」
[メイン2]
グレイ :
不愛想な口調で言ったものの、その口元には微笑が浮かんでた。
[メイン2]
クローディア :
それに対し彼女も微笑を浮かべる。先ほどのような作り笑いではない。
[メイン2]
クローディア :
「……ありがとう。グレイ。私の話聞いてくれた上に手伝ってくれて」
[メイン2] グレイ : 「なあに…金の臭いがした。それだけだ」
[メイン2] クローディア : それっきり森は静まり返り、何の音もしなくなった。
[メイン2] クローディア :
[メイン2] クローディア :
[メイン2] クローディア :